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最後の手段は萌え作戦
2009.10.09 (Fri)
崖っぷちアルヘン!ネタになるという点では手堅いブラジルやスペインを凌駕しています
最終決戦は10日と14日でーす。

訳そうと思ったらメディアに先を越された記事↓
アルゼンチン代表に招集のアイマール「メッシは僕を追い越した」

最後の最後でまさかのアイマール&ディマリアくんが代表に!

というわけで、珍しくこの私が代表リストを確認してみますね。
●GK
マリアーノ・アンドゥハル:カターニャ(イタリア)
セルヒオ・ロメロ:AZアルクマール(オランダ)
ディエゴ・ポソ:コロン

●DF
ニコラス・パレハ:エスパニョール(スペイン)
ガブリエル・エインセ:オリンピック・マルセイユ(フランス)
パブロ・サバレタ:マンチェスター・シティ(イングランド)
エミリアーノ・インスア:リバプール(イングランド)
マルティン・デミチェリス:バイエルン・ミュンヘン(ドイツ)
ロランド・スキアビ:ニュウェルス・オールドボーイズ
ニコラス・オタメンディ:ヴェレス・サルスフィエルド
ルシアーノ・モンソン:ボカ・ジュニオルス

●MF
ハビエル・マスケラーノ:リバプール(イングランド)
ホナス・グティエレス:ニューカッスル・ユナイテッド(イングランド)
ルイス・”ルチョ”ゴンサレス:オリンピック・マルセイユ(フランス)
パブロ・アイマール:ベンフィカ(ポルトガル)
アンヘル・ディ・マリア:ベンフィカ(ポルトガル)

ファン・セバスティアン・ベロン:エストゥディアンテス
エンツォ・ニコラス・ペレス:エストゥディアンテス
ロドリゴ・ブラーニャ:エストゥディアンテス
マリオ・ボラッティ:ウラカン
フェデリコ・インスア:ボカ・ジュニオルス

●FW
リオネル・”レオ”メッシ:バルセロナ(スペイン)
セルヒオ・”クン”アグエロ:アトレティコ・マドリー(スペイン)
ゴンサロ・イグアイン:レアル・マドリー(スペイン
カルロス・テベス:マンチェスター・シティ(イングランド)
エセキエル・”ポチョ”ラベッシ:ナポリ(イタリア)
マルティン・パレルモ:ボカ・ジュニオルス
太字にしたとこは個人的に気になる子たちです。
なんで今になってインスーアとイグアイン、と言わざるをえませんが
ふたりとも応援してる子なのでふつうに代表入りは嬉しかったりします。
でもイグアイン、いつ使うんだろう。。。笑

ミリート兄ちゃん&サネッティのインテルコンビがいないのは寂しいですね。
サネッティさんはずっと支えてきてくれたベテランだけに、不安があります。
あとマキシロドリゲスとガゴたんもいない。
でもMFにはディマリアがいるのでそれだけでいいやw
これでGKにウスタリくんが入ってたら満足でした。。。
ていうかこんなたよりなさげなメンツで勝てるのだろうか。

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絶えずマラドーナに絡まれてそうなメッシさん

argen35.jpg
相変わらず仲良し。クンちゃんはこの非常時でも何も考えてなさそうです。

argen33.jpg
恣意的なショット。ていうかアルヘンかわいすぎです><
ベロンさんはこの2人が大のお気に入りらしいですから、一緒に出来て嬉しいだろうなあ。
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続・備忘録
2009.10.08 (Thu)
ま、まだまだ読んでます。
しかし感想をかくってけっこう体力を使うのだよね。

オードリーとフランソワーズ 乙女カルチャー入門:山崎まどか

「オードリー」はヘプバーンで、「フランソワーズ」はサガン。
乙女が憧れる存在だけど、メジャーすぎってだけで敬遠してない?っていう意味をこめたタイトルです。
2002年に出版されたのですが、内容をみると、昭和のおくゆかしい少女漫画が読者に語りかけているような、なんつうか、もっとさかのぼって「明星」とかゆってミュシャの絵を模したものを表紙にしちゃってるような、あのニュアンスです。
乙女カルチャーと名言しているとおり、本、映画、音楽、カフェなどなどいわゆる「乙女」が好きそうなものたちをちりばめたお喋りのようなカタログ本。著者の山崎さんは乙女のイメージを払拭すべく、自らこう定義しています。
本当のところ、乙女は感傷的でか弱いのか? というと、矛盾するようだけど、真の乙女というのは「男気」なものです。これは「女々しい」という形容詞が男子のみに用いられるのと同じく、逆接です。乙女は世間の常識より自分を基軸にして平気で暴走します。その暴走は男子には理解不能でロマンティックに映るかもしれないけれど、「アンナ・カリーナのファッションが可愛いからゴダールは好きだわ」なんていうのは暴走の内に入りません。(13-14)
と、まあこういう感じの口調で、怒濤の乙女情報を次々に出してくるストックに圧倒されます。フェミニンが転じてフェミニズムのような感覚をもってしまうくらいに排他的な世界ですが、「女の子」をつきつめていったら、どの表現でも「箱に閉じこめる系」になってしまうのが世の常なのかもしれません(ヴァージン・スーサイズのイメージ)。「男の子」をつきつめていったら「マニアック」になるのと同じで。
でもつきつめてる人はきっと人生楽しいんだろうねえ~

山崎まどかさんはブログもやってますね!
http://romanticaugogo.blogspot.com/
ちらっとみたらVampire Weekendの新曲の記事があった。笑 へえ、賛否両論なんですね、知らなかった。私はすでにヘビーローテーションしちゃってるんだけど。


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長めのいい部屋:フジモトマサル

E.M Forsterをかじってるものだから、市立図書館でみつけてビビっときて読んできた(フォースターの作品に「眺めのいい部屋」というものがありますw)。
大人の絵本とでもいうのでしょうか。かなりツボったー!
シロクマ、ペンギン、猫、ライオンなどが二足歩行で、ふつうに人間といっしょに暮らしている世界の小話で、あんまりはっきりとしたオチがないのでゆるゆるです。
ペンギングッズを集めているシロクマが、街でペンギンに出会って夕食に招かれるのですが、そのときにちゃんとワインを持って行ってお邪魔するところとか、小ネタがしっかりしている。笑
どの登場人物も生活感があってかわいいです。
でもただほのぼのしてるわけじゃなくて、ちゃんと社会を描いてるからハッと気づくことがあったりして、本当に面白い!
絵本のタイプは絶版になって文庫で売ってるのだそうです。図書館では絵本タイプだったよ~♪


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大人のいない国:内田樹、鷲田清一

上二冊とはガラリとかわりますが。
今の社会は大人がいなくて、子供と老人しかいないというおふたりの考え。だんだん日本が子供っぽくなっていることを危惧する対談と、それぞれのエッセイがおさめられた本です。
というわけで、ごった煮状態のうえに文字量が圧倒的に少なく(この2人にしては)、ひとつひとつのお話が飲み込みにくいなあーと思ったのは新聞向けに書かれたエッセイであることと、出版社がプレジデント社のせいだということにしておこうと思います。いえー!

知識人の共通理解として「単純に二項対立でものを捉えるマスメディア批判」があげられますね。
最近書かれる本はみんなおなじことをいってるように思います。
それがとどかないんだなあ~!
あと個人単位でものを考えることの危険性、でしょうか。アメリカから入ってきた個人主義のグローバリズムがいけないのよ、と語る内田さん。その論点ではかならず就職活動の「自己実現」を理想にあげる傾向を例にあげられるのですが、何度頷いてきたことでしょう。笑
「個人と他人」「敵と味方」そういうふうに簡単にわけることは、何のメリットも産まないと私も思います。そういう思考ルールに組み込まれていくのをやめて、すっと遠くから眺めるという選択肢を持つことが重要なのだと。
ほんとうの知性、ほんとうの思考力というのは、第三の位置にどうとどまりつづけられるかにかかっているとおもう。教育においても、ケアにおいても、いやいや政治においても(1は与党、2は野党)、ほんとうの思考が立ち上がるのは、弁証法(正・反・合)の「合」のように、正・反を調停したり総合したりするのではなく、正・反の二項的な対立の外に出ようとするときだろう。(97)
まとめるとパラダイムシフト、なのでしょう。

鷲田さんの文章は感触が柔らかで、いいですね。内田さんはそれよりもうちょっと弾力性があるので、ぜんぜんちがって楽しめます。
        
   
レッツ備忘録
2009.10.08 (Thu)
読了メモメモ。


思考の補助線:茂木健一郎

茂木さんの本って、本屋にいくとだいたい「脳にいいことだけをやりなさい☆」とか「ナントカ勉強法」みたいな本しかないし、テレビではニコニコ笑いながら脳を持ってて、たまに「この感覚は脳のこの部分をつかってるんですよ」と説明しているわけだけど、それらはぜんぶお仕事のためのフェイクな茂木さんであるんではないかなと、この本を読んで思いました。
本当はもっとパンクな人であると。笑

彼のなかでいちばん許せない部分は、学問の分野が細かく専門化しすぎてしまったことで、ひとりでひとつの分野さえカバーすることが出来なくなってしまったことなんだそうです。茂木さんが脳科学者であっても、自分の専門分野以外のことを深く知ろうとしても情報が多すぎるんだとか。
特に思想界で知の断片化が進んでしまっていると茂木さんは嘆きます、そう、この本ではずっと嘆いてるんである。鼻息荒く「もっと世界全体を引き受けたい」と書き付ける茂木さんの前には、相当険しくて長い道が開けているんでしょう。おお、おそろしい。

しかしそんな一方で、世間は「分かりやすい本」がベストセラーになったり、頭を使わない娯楽が増えたことで、世の中を簡単に区別したがる傾向にあるのだと言います。必死に頭をつかうことで得られる脳内快楽は、そんな単純な世界の比ではないし、そもそも人間は快楽主義者なのに、そんな傾向になるってどないやねん!とここでも息巻いています。たぶん、そういう感覚が茂木さんに「ナントカ勉強法」を書かせたのでしょう。ともかく知る楽しみを分かって欲しいという主張があるから、研究者として自分の世界に引きこもらず、めんどうなテレビの世界にも出てるのではないかしら。
とりあえず、だいぶアツイひとだと分かって良かったです。笑 読むの疲れたよ!


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「わからない」という方法:橋本治

橋本さんは、これが初です。内田樹さん経由でものすごく体力のあるひとだというのをきいていたのですが、ホントでした。ぜいぜい。
橋本さんは著作にさまざまなジャンルがあり(元々イラストレーターで小説家になり、編み物の本まで書いてしまったそうです)、なぜそんなに多くのジャンルをこなせるのかというと、それは「わからない」ことを「わかろう」とした結果なのだ、といいます。
「わからない」をスタート地点とすれば、「わかった」はゴールである。スタート地点とゴール地点を結ぶと、「道筋」が見える。「わかる」とは、実のところ、「わからない」と「わかった」の間を結ぶ道筋を、地図に書くことなのである。(12)
これだけみると当たり前のようですが、世の中にはすぐに「わかった」というゴール地点にいきたがる人がおり、結局は「正解」だけを集めて何がわかったかをわかっていない、つまり何もわかっていない状態になってしまうのだと。これと同様に丸暗記という行為も「身体性をともなわないもの」として橋本さんは(゚⊿゚)イラネと言ってるわけであります。

実際に男性に向けて編み物を説いた本や、枕草子を現代語訳(それも女子高生風に)したときのエピソードで、どう「わからない」を「わかる」に変えていくかを説明してくださるんですけども、くどい。かなりくどい。笑 なぜかというと橋本さんの設定した「わからない」は本当に何にも知らないという意味なので、小学生に分からせる勢いのしつこさがあるわけです。そして、そのしつこさを甘くみちゃいけないぞーと頭でっかちなひとに注意しています。
「わからない」とは、たとえば、「人に”小学生になる必要”を教える事態」である。それを「いやだ」と言う人はいくらでもある。「自分の積み上げて来たものをわざわざ解体する必要なんかない」と思う人達はいくらでもいる。そんな人達にとって、「過度のわかりやすさ」などというものは、不必要で不愉快で拒絶したいだけのものなのである。(95)
マニュアル通りでなく、自分で経験したものとして培うことで身体的に「わかる」。これをやるには、体力がいります。だけどそうやって経験してみることで、見慣れたところに新しさを発見できるそうです。現代人は怠けてばかりいて!と橋本さんも思ってるのかも知れません。
んで、そうやってしつこく粘り強く挑戦して、出来上がった枕草子の現代語訳はコレ。
「夏は夜よね。月のころはもちろん。闇もねェ・・・・・・。蛍が多く飛び交ってる---あと、たった一つ二つなんかがぼんやり光ってくのも素敵」
なんか楽しそうですね。。。
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