it's my time to shine
Buenos Aires, Argentina:
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ま、まだまだ読んでます。
しかし感想をかくってけっこう体力を使うのだよね。

オードリーとフランソワーズ 乙女カルチャー入門:山崎まどか
「オードリー」はヘプバーンで、「フランソワーズ」はサガン。
乙女が憧れる存在だけど、メジャーすぎってだけで敬遠してない?っていう意味をこめたタイトルです。
2002年に出版されたのですが、内容をみると、昭和のおくゆかしい少女漫画が読者に語りかけているような、なんつうか、もっとさかのぼって「明星」とかゆってミュシャの絵を模したものを表紙にしちゃってるような、あのニュアンスです。
乙女カルチャーと名言しているとおり、本、映画、音楽、カフェなどなどいわゆる「乙女」が好きそうなものたちをちりばめたお喋りのようなカタログ本。著者の山崎さんは乙女のイメージを払拭すべく、自らこう定義しています。
でもつきつめてる人はきっと人生楽しいんだろうねえ~
山崎まどかさんはブログもやってますね!
http://romanticaugogo.blogspot.com/
ちらっとみたらVampire Weekendの新曲の記事があった。笑 へえ、賛否両論なんですね、知らなかった。私はすでにヘビーローテーションしちゃってるんだけど。

長めのいい部屋:フジモトマサル
E.M Forsterをかじってるものだから、市立図書館でみつけてビビっときて読んできた(フォースターの作品に「眺めのいい部屋」というものがありますw)。
大人の絵本とでもいうのでしょうか。かなりツボったー!
シロクマ、ペンギン、猫、ライオンなどが二足歩行で、ふつうに人間といっしょに暮らしている世界の小話で、あんまりはっきりとしたオチがないのでゆるゆるです。
ペンギングッズを集めているシロクマが、街でペンギンに出会って夕食に招かれるのですが、そのときにちゃんとワインを持って行ってお邪魔するところとか、小ネタがしっかりしている。笑
どの登場人物も生活感があってかわいいです。
でもただほのぼのしてるわけじゃなくて、ちゃんと社会を描いてるからハッと気づくことがあったりして、本当に面白い!
絵本のタイプは絶版になって文庫で売ってるのだそうです。図書館では絵本タイプだったよ~♪

大人のいない国:内田樹、鷲田清一
上二冊とはガラリとかわりますが。
今の社会は大人がいなくて、子供と老人しかいないというおふたりの考え。だんだん日本が子供っぽくなっていることを危惧する対談と、それぞれのエッセイがおさめられた本です。
というわけで、ごった煮状態のうえに文字量が圧倒的に少なく(この2人にしては)、ひとつひとつのお話が飲み込みにくいなあーと思ったのは新聞向けに書かれたエッセイであることと、出版社がプレジデント社のせいだということにしておこうと思います。いえー!
知識人の共通理解として「単純に二項対立でものを捉えるマスメディア批判」があげられますね。
最近書かれる本はみんなおなじことをいってるように思います。
それがとどかないんだなあ~!
あと個人単位でものを考えることの危険性、でしょうか。アメリカから入ってきた個人主義のグローバリズムがいけないのよ、と語る内田さん。その論点ではかならず就職活動の「自己実現」を理想にあげる傾向を例にあげられるのですが、何度頷いてきたことでしょう。笑
「個人と他人」「敵と味方」そういうふうに簡単にわけることは、何のメリットも産まないと私も思います。そういう思考ルールに組み込まれていくのをやめて、すっと遠くから眺めるという選択肢を持つことが重要なのだと。
鷲田さんの文章は感触が柔らかで、いいですね。内田さんはそれよりもうちょっと弾力性があるので、ぜんぜんちがって楽しめます。
しかし感想をかくってけっこう体力を使うのだよね。
オードリーとフランソワーズ 乙女カルチャー入門:山崎まどか
「オードリー」はヘプバーンで、「フランソワーズ」はサガン。
乙女が憧れる存在だけど、メジャーすぎってだけで敬遠してない?っていう意味をこめたタイトルです。
2002年に出版されたのですが、内容をみると、昭和のおくゆかしい少女漫画が読者に語りかけているような、なんつうか、もっとさかのぼって「明星」とかゆってミュシャの絵を模したものを表紙にしちゃってるような、あのニュアンスです。
乙女カルチャーと名言しているとおり、本、映画、音楽、カフェなどなどいわゆる「乙女」が好きそうなものたちをちりばめたお喋りのようなカタログ本。著者の山崎さんは乙女のイメージを払拭すべく、自らこう定義しています。
と、まあこういう感じの口調で、怒濤の乙女情報を次々に出してくるストックに圧倒されます。フェミニンが転じてフェミニズムのような感覚をもってしまうくらいに排他的な世界ですが、「女の子」をつきつめていったら、どの表現でも「箱に閉じこめる系」になってしまうのが世の常なのかもしれません(ヴァージン・スーサイズのイメージ)。「男の子」をつきつめていったら「マニアック」になるのと同じで。本当のところ、乙女は感傷的でか弱いのか? というと、矛盾するようだけど、真の乙女というのは「男気」なものです。これは「女々しい」という形容詞が男子のみに用いられるのと同じく、逆接です。乙女は世間の常識より自分を基軸にして平気で暴走します。その暴走は男子には理解不能でロマンティックに映るかもしれないけれど、「アンナ・カリーナのファッションが可愛いからゴダールは好きだわ」なんていうのは暴走の内に入りません。(13-14)
でもつきつめてる人はきっと人生楽しいんだろうねえ~
山崎まどかさんはブログもやってますね!
http://romanticaugogo.blogspot.com/
ちらっとみたらVampire Weekendの新曲の記事があった。笑 へえ、賛否両論なんですね、知らなかった。私はすでにヘビーローテーションしちゃってるんだけど。
長めのいい部屋:フジモトマサル
E.M Forsterをかじってるものだから、市立図書館でみつけてビビっときて読んできた(フォースターの作品に「眺めのいい部屋」というものがありますw)。
大人の絵本とでもいうのでしょうか。かなりツボったー!
シロクマ、ペンギン、猫、ライオンなどが二足歩行で、ふつうに人間といっしょに暮らしている世界の小話で、あんまりはっきりとしたオチがないのでゆるゆるです。
ペンギングッズを集めているシロクマが、街でペンギンに出会って夕食に招かれるのですが、そのときにちゃんとワインを持って行ってお邪魔するところとか、小ネタがしっかりしている。笑
どの登場人物も生活感があってかわいいです。
でもただほのぼのしてるわけじゃなくて、ちゃんと社会を描いてるからハッと気づくことがあったりして、本当に面白い!
絵本のタイプは絶版になって文庫で売ってるのだそうです。図書館では絵本タイプだったよ~♪
大人のいない国:内田樹、鷲田清一
上二冊とはガラリとかわりますが。
今の社会は大人がいなくて、子供と老人しかいないというおふたりの考え。だんだん日本が子供っぽくなっていることを危惧する対談と、それぞれのエッセイがおさめられた本です。
というわけで、ごった煮状態のうえに文字量が圧倒的に少なく(この2人にしては)、ひとつひとつのお話が飲み込みにくいなあーと思ったのは新聞向けに書かれたエッセイであることと、出版社がプレジデント社のせいだということにしておこうと思います。いえー!
知識人の共通理解として「単純に二項対立でものを捉えるマスメディア批判」があげられますね。
最近書かれる本はみんなおなじことをいってるように思います。
それがとどかないんだなあ~!
あと個人単位でものを考えることの危険性、でしょうか。アメリカから入ってきた個人主義のグローバリズムがいけないのよ、と語る内田さん。その論点ではかならず就職活動の「自己実現」を理想にあげる傾向を例にあげられるのですが、何度頷いてきたことでしょう。笑
「個人と他人」「敵と味方」そういうふうに簡単にわけることは、何のメリットも産まないと私も思います。そういう思考ルールに組み込まれていくのをやめて、すっと遠くから眺めるという選択肢を持つことが重要なのだと。
まとめるとパラダイムシフト、なのでしょう。ほんとうの知性、ほんとうの思考力というのは、第三の位置にどうとどまりつづけられるかにかかっているとおもう。教育においても、ケアにおいても、いやいや政治においても(1は与党、2は野党)、ほんとうの思考が立ち上がるのは、弁証法(正・反・合)の「合」のように、正・反を調停したり総合したりするのではなく、正・反の二項的な対立の外に出ようとするときだろう。(97)
鷲田さんの文章は感触が柔らかで、いいですね。内田さんはそれよりもうちょっと弾力性があるので、ぜんぜんちがって楽しめます。
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